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街で出逢った風景
自分を引きつける何かを持った風景や状況を、撮影と暗室作業を通して印画紙上にひとつの「絵」として成立させる作業は、それまでの長い思考の末に構築された理論を常に現在進行形で自分のコントロールなど及ばない外の世界という具体的な対象に折り合わせることでもある。厳しい現実を前に、自分の理想が完全にヴィジュアル化されることなどあり得ないが、時折、偶然の結果として自分にはそれまで想像さえできなかった「絵」を目の当たりにすることがある。
そんな時、街の日常風景が小説よりもストーリー性に満ち、劇場よりもライヴな表現を内包していることをあらためて思い知らされるのである。
— Zeit Foto Salon, January 2009
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